#復興五輪の御旗

『#復興五輪の御旗』<2021年9月25日(土)>
 福島をダシにオリンピック招致。『卓上四季(210924/北海道新聞)』は東京の繁栄と原発を思う。東京スカイツリー(634メートル)は首都が一望できる。その発展を電力で支えた末、原発事故に苦しむ福島の人の目に都会の繁栄はどう映るのだろうか▼「今日一日ムサシムサシでむさくさし」。元福島県職員の伊東功さんが2012年の東京スカイツリー完成の日に詠んだ▼13年の国際オリンピック委員会の総会。安倍晋三首相は原発処理水について「状況は管理下にある」と。招致委員会竹田恒和理事長は「東京と福島は250キロ離れている。東京に問題はない」と▼開催決定以降、東京一極集中は加速。招致時に掲げた復興五輪の御旗もかすんだ。原発処理水放出を巡る「風評対策」のように地元の懸念は依然置き去りにされている印象▼五輪に向けた関心の5分の1でいいから福島に寄せてほしい。「五輪より一輪の花被災地へ」。胸に刻む福島の思いである。
 (JN) 復興五輪というのは何であったのだろうか。都合によって、福島を使い分けたのか。安倍元首相は武蔵の国のお祭りのために、福島を疎かにしたか。原発に無策であったか。やがて歴史にそう刻まれようが、いまの福島は歴史ではない。今後、日本のリーダーになる人たちよ、福島と原発から逃げることなかれ。
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#福島
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#被災地

*画像は2012年8月の四倉海岸

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