#世界蚊の日

『#世界蚊の日』<2021年8月20日(金)>
 地球温暖化と蚊を『小社会(210820/高知新聞)』は思う。蚊の多さに悩まされたラフカディオ・ハーンは、刺された時の苦痛、そして、その羽音も〈あのわんわん泣くちっぽけな身体に悪人の魂が押し込められている〉と。寺の墓地、墓石の前に置かれた花立てや茶わんからやってくる。蚊を撲滅するために東京中の古い墓地を取り壊すことを想像する。だが、日本文化を愛する自分も〈どこか古風な寺の墓場に葬ってもらいたいのだ〉。結局、いつか蚊に生まれ変わって〈知っている誰かを刺しに行く〉と。きょう20日は「世界蚊の日」。1897年のこの日、医学者ロナルド・ロス氏が、ハマダラカに刺されるとマラリアに感染すると発見した。蚊は近年、地球温暖化とともに語られることが多い。感染症を媒介する蚊の分布域が広がり、患者が増えると予測する。温暖化のペースは従来の分析より10年早まっているとした。
 (JN) ハーンの想像力と日本への愛は蚊によるものか。氏の想像上の蚊は増えることなく、感染症を媒介としないが、現実は問題である。地球温暖化は人類に今後何をもたらすのであろうか。早くこの現象を緩やかにし、そして抑えたい。これは想像の世界ではない迫る危機である。
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