『力ずくの指導者たちが人々を窒息させようとしている』

『力ずくの指導者たちが人々を窒息させようとしている』<2020年6月4日(木)>
 ミネアポリスのジョージ・フロイドさんの事件から、『春秋(200604)』は今の中米を思う。「反差別の意識はウォール街でも広がっている・・・コロナ禍と二重の異常事態だ。混乱にすかさず反応するのは、トランプ大統領の得意芸である。・・・大統領選を控え、力による鎮圧を押し出して保守層をつなぎとめる算段だろう。・・・強権が生んだ悲劇といえば、31年前のきょう起きた天安門事件を忘れてはなるまい。その中国はいま、習近平政権が香港の自由を奪いつつある。これに反発するトランプ氏だが、鏡に映るおのが姿もじっくりご覧になることだ。『息ができない』。力ずくの指導者たちがあちらでこちらで、人々を窒息させようとしている」。
 (JN) 納得させらるぬ場合には、力をもって圧制する。我々が不完全であるために、随分と酷い指導者を作り出してしまう。そして、何故に、繰り返し起きるのか。1918年のパンデミックの時、強権政治を行った権力者が多くいた。それについて。『グレート・インフルエンザ』(ジョン・バリー/2005年)ではこう書いている。「多くの歴史家によれば、権力の座にある者は、強引に秩序を押し付けて治安維持を守り、そうすることで自分たちが支配しているという気になり、世の中がうまくいっていると思いがちなのである」と。
#ジョージ・フロイドさん
#力ずくの指導者たち

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