『緒方洪庵「虎狼痢治準」』

緒方洪庵「虎狼痢治準」』<2020年4月11日(土)>
 「建物の中では十分な換気が欠かせない。ちょっとした毎日の運動で免疫力を落とさないように」と『春秋(200411)』は160年ほど前のコレラ感染防止対策を紹介する。「幕末の日本はコレラが断続的に流行した。・・・対策に尽力した一人が・・・緒方洪庵だ。・・・『虎狼痢治準』という冊子にした。幕府も・・・・・・『疫毒予防説』・・・刊行している。・・・緊急事態宣言を出して新型コロナウイルスの抑えこみに力を入れる今の日本の状況も、当時と重なるところがある。・・・大正期のスペイン風邪の大流行では政府が、大勢が集まりそうな所には立ち入るなと呼びかけた。・・・感染が収束後は、ウイルスを抑える基本動作が世の中から忘れられたようになるのがもどかしい。学習効果をもっと上げられないかと教育者でもあった緒方洪庵なら言いそうだ」。
 (JN) 特効薬や予防ワクチンの無いころは、まさに拡散防止が第一であったろう。そして、その対策を皆が守らねばことは長引く、拡散が続くことになる。現在、地球上は密接に繋がっており、他国の禍は対岸の火事ではない。各国が連携して、この新型コロナウイルスの拡散を抑えることをせねばならない。それは、私たち一人ひとりの義務であり、他人ごとではない。過去を学習して、まずは「うつさぬ、うつらない」行動だ。否、動いてはいけないから行為だろうか。
#160年ほど前
#大正期のスペイン風邪

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