『都会暮らしをなぐさめる場』

『都会暮らしをなぐさめる場』<2021年1月9日(土)>
 緊急事態宣言でのターゲットである飲食店を『春秋(210109)』は思う。「姉さん! 十銭で何か食わしてくんな」(放浪記)。大正時代後期、工業化と都市化が進み、大衆食堂や酒場が広がった。「地方から流れ込んだ若い労働者や店員たちの胃袋を満たし、いまの外食産業の先がけともいわれる。・・・『放浪記』の主人公は必至で働く。帰りの屋台でおでんにお銚子1本つけてもらって。都会暮らしの孤独をなぐさめる場でもあったのだろう。緊急事態が解けた後、その庶民の楽しみを取り戻せるよう政府にはしっかり取り組んでもらいたい」。
 (JN) 安く美味しくたくさんの人に。繁華街の大衆酒場は客の人数勝負である。時間を制限され、客は都心に出てこなくなり、これから1か月、屋台骨は大丈夫だろうか。一方でこの策でコロナウイルス感染拡大を抑えることができるのであろうか。我々は時が過ぎるのを待つしかないのか。お店に貢献するためには高いものを静かに食べて帰ることか。そうなるとカニかな。寡黙に食し、さっと酒を飲んで、帰る。
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