『事態を悪化させるだけのコロナ危機』

『事態を悪化させるだけのコロナ危機』<2020年3月14日(土)>
 新型コロナウイルスの影響で、金融市場は混乱する。金融パニック状態を鎮めようとトランプ大統領が「声」を発したが、『余録(200314)』は悪化させるだけという。このパニックはギリシャ神話の牧神パン(ヤギの角と脚をもった半獣神)の「大声でギガス(巨人族)たちを恐慌状態に陥れた」ことからできた言葉である。「経済恐慌と『声』といえば・・・F・ルーズベルト大統領によるラジオの炉辺談話・・・国民に落ち着きを取り戻させたのは大統領の穏やかで自信にあふれた声だったという。先人とうらはらに、・・・トランプ氏・・・他者への敵意や排斥を支持者へのアピールに用いる政治手法も、事態を悪化させるだけのコロナ危機である」。
 (JN) この状態、トランプ大統領を責めるわけにもいかない。見えない相手であるから、こんなに広まっていたとは思いもよらないことである。見えない恐怖に、金融市場は乱高下。恐慌が経済恐慌になっていくのか。人の心は読めない。その心が新型コロナウイルスの動きを読むことができない。どんな政策が役に立つのか。我々は暗闇の嵐の中で路頭に迷う船に乗っている。事態を把握し、舵取りは慌てず丁寧に頼みます。
#声
#パニック

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