『神の下では東も西も北も南もない』

『神の下では東も西も北も南もない』<2019年1月15日(火)>
 キング師生誕90年の今日、『余録』(190115)は、分断が進む米国に思う。1964年にキング牧師は「ベルリンの壁」を訪れ、東西に呼び掛けた。「神の下では東も西も北も南もない。壁の両側にいるのはともに神の子であり、人がつくるどんな壁もその事実を消し去ることはできない」。それから55年壁は米国にある。「不法移民対策は重要だろうが、分断が深まればそれだけ憎悪も広がる。人種の壁を壊し、懸け橋をつくったキング師である。その懸け橋を壊し、新たな壁をつくるなら、米国史の破壊に映る」。
 (JN) 自分たちを守るために、他社を排除する。壁を作り、受け入れない。このことが愚かであった。ベルリンの壁は、何を守れたのであろうか。日本には『バカの壁』という本が売れたが、愚か故壁を作ってしまう。当方も愚か者で、ついつい心の障壁を人との間に作ってしまう。なぜであろうか。日本は国境に壁がないがこれは島国だからだ。実は相当高い壁が築かれていて、海外の人々を拒んでいる。「この壁を壊せ」、トランプのことを非難するとともに、自分たちの心の障壁を壊さねばならない。