『統計はビキニ型の水着に似ている』

『統計はビキニ型の水着に似ている』<2019年1月12日(土)>
 「毎月勤労統計調査」の手法不適切について、『筆洗』(190112)はある警句を持ち出す。<統計はビキニ型の水着に似ている。さらけ出しているようにみえるが、肝心のところは隠されている>。「もっともらしさに見とれると、あえて隠された数字に気付けない。・・・国の基幹統計である。長年蓄積された細かい数字は事実同様の重みを持って、世に受け入れられてきたはずだ。政策をつくる基礎にもなってきた。。・・・信頼を取り戻すために「毎月不正調査」でもしたほうがいいのかもしれない」。
 (JN) 統計というものは良くできている。数式は間違えの無いものである。でも、それなのに、私たちはその統計から正確な情報を取ることは難しい。数式に入れる情報が正確なものではないのである。社会というものは、なかなか数値にきちっりと表せない。であるからこそ、尚更、統計の情報は精査し、その誤差を予測できる範囲にしなければならない。今回の騒動は、いったいどうなっているのであろうか。まさか、ここも恣意的に操作を行っているのか。何方かの命令でなされたことであろうか。そうでないにしても、国のデータは、研究者も利用しているものであり、大問題である。最強の統計学が最低の統計を生んでしまったようだ。