『兼高かおる 世界の旅』

『31年間、1586回にわたって続けたテレビ番組「兼高かおる 世界の旅」』<2019年1月10日(木)>
 訃報が伝えられた兼高かおるさんを『余録』(190110)は、想う。「訪れた場所は150カ国以上、総移動距離は地球180周分にも相当する。・・・31年間、1586回にわたって続けたテレビ番組『兼高かおる 世界の旅』・・・テレビ放送が始まって7年目の1959年・・・取材はアポなし、段取りなし。出会った人の自宅を訪ねて食事を撮るという調子だから、最初にタブーを知る心構えは大切だったのだろう。・・・海外旅行がまだ庶民には夢だった時代、日本人の外国へのあこがれと好奇心をかりたてた兼高さんの旅だった。・・・『あれが〜ですのよ』といった品のいい日本語のナレーションである」と。
 (JN) テレビっ子であった私は、日曜日の朝からテレビ漬けであった。と言っても、何を見ていただろうか。半世紀前のことなど怪しい記憶であるが、兼高かおるさんのことはもちろん覚えている。『八十日間世界一周』のテーマが頭の右から左に流れてくる。子どもの頃の自宅のテレビが白黒テレビの所為であろうか色黒美人のイメージが脳裏に焼き付いている。ちっちゃな日本女性が世界中を歩き、私たちにその地域や人を紹介してくれた。この番組の前後にどこかのチャンネルにて「ルーシーショー」や「奥さまは魔女」などをやっていたが、それは米国の文化押し付けであったが、「世界の旅」は本当の世界の人たちを知る機会であったろうか。私たちを素敵な世界に連れて行っていただき、ありがとうございました。ごゆっくりお休みください。