68年前のきょう、「鉄のカーテン」は冷戦を象徴する言葉となった

(日経「春秋」2014/3/5付) ドイツが降伏して間もない1945年6月。英国の首相チャーチルは下院を解散した。翌月の投票の結果は労働党の圧勝。その結果が米国のトルーマン大統領、ソ連スターリン共産党書記長とのポツダム会談だったのだけれど、発起人というべきチャーチルは会談の途中で交代を余儀なくされた。それでも政治への情熱は衰えなかった。46年には訪問先の米国で歴史に残る演説をした。「バルトのシュチェチンからアドリアのトリエステまで、ヨーロッパ大陸を横切る鉄のカーテンが引かれた」。68年前のきょうのことだ。そして「鉄のカーテン」は冷戦を象徴する言葉となった。新たな冷戦か――。ロシアがウクライナに軍事介入して以来、欧米メディアではこんな言葉が飛び交う。優れた文筆家でノーベル文学賞も受賞したチャーチルなら、今の世界をどう形容するか。聞いてみたい。
(JN) ロシアは、力を盛り返し、米国は力を落とし、EUは集合体で行動をはっきりとれない。ロシアは、今のうちに「鉄のカーテン」の代わりに何を打ち立てるんであろうか。何れにしても、ウクライナの人民の気持ちなど関係なく、力関係で動いていく。どうしても力の争いになるであろうが、熱い戦いとなり、火力に人民の命が奪われないように願いたい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO67781770V00C14A3MM8000/