『いたみつつなほ優しくも人ら住むゆうな咲く島の坂のぼりゆく』

『いたみつつなほ優しくも人ら住むゆうな咲く島の坂のぼりゆく』<2018年12月9日(日)>
 「皇后美智子さまは各地のハンセン病療養所を訪れ、歌を詠まれている」。『余録』(181209)は現皇后と次期皇后を思う。「<めしひつつ住む人多きこの園に風運びこよ木の香花の香>。・・・美智子さまは公式行事以外にも、ご自身の思いから、さまざまな場所に出向き、多くの人と会ってきた。・・・来年5月に皇后となる雅子さまがきょう、55歳の誕生日を迎えられた。・・・美智子さまハンセン病患者を思って詠んだ歌にも通じる。<いたみつつなほ優しくも人ら住むゆうな咲く島の坂のぼりゆく>。雅子さまもゆっくりと歩んでいくに違いない。ご自身の坂道を。
 (JN) 生々しい政治の世界が暴走するほど、天皇や皇后の行動に庶民は期待をする。権力や財力のあるものが、皇室をコントロールをしようとする。でも、異空間を維持しなければならない。皇后というこの仕事は、生活そのものが仕事で、私の時間がない。しかも任期がない。自分ですぐにやめることもできない。只管、全ての国民に思いを馳せながら、健やかに暮らさねばならない。美智子皇后には30年間ご苦労様であります。この仕事、心身の強さが必要である。次期皇后は、現皇后のようなことはできまいが、新たな天皇と皇后の在り方を考えていくのであろうか。大変な重圧であろう。心身の健康を祈りたい。そして、ハンセン病療養所訪問などの継続も願う。