『英国民にはあいまいさに耐える「優柔不断」の・・・』

『英国民にはあいまいさに耐える「優柔不断」の効用も忘れないでほしい』<2018年11月29日(木)>
 美術家の赤瀬川原平の「優柔不断術」を『余録』(181127)は紹介する。「日本人の『問題先送り』は世界に誇る文化だ・・・そもそも解決法の誰にも分からぬ問題は先送りするしかない。・・・英国のEU離脱をめぐり合意したが、・・・合意では離脱後も最大4年近く英国のEU単一市場残留が可能となり、注目の北アイルランドの国境問題も解決策は先送りされた。・・・『合意なき離脱』による経済混乱の悪夢は去っていない。・・・英国民にはあいまいさに耐える『優柔不断』の効用も忘れないでほしい。
 (JN) 第2次世界大戦後に時間をかけてEUをつくりあげてきた。それを簡単に離脱することができるのだろうか。英国のEU離脱には、様々な思いがあろう。様々故、そんな簡単ではない。それに、本当に離脱したほうが良いのか、このままEUの中にいる方が良いのか、全くわからない。「エイ! ヤー!」と急激に変化するよりは、ゆっくりと様子を見ながら、やれるところから変えていくことはできないのであろうか。優柔不断というか、徐々にというか、適当にというか。また、無理ならば先送り。否、鳴くまで待とう時鳥かもしれない。