『后の位だって問題じゃないと思うくらいの読書』

『后の位だって問題じゃないと思うくらいの読書』<2020年5月3日(日)>
 先の見えぬ自粛期間の中の「巣ごもり読書」に『余録(200502)』は思う。「『源氏物語を第一巻から、誰にも邪魔されず、几帳の中にこもりっきりで、一冊一冊取り出して読んでゆく心地、もう后の位だって問題じゃないと思うくらいでした』。この更級日記の一節が日本での最初の記録という・・・今や通勤電車でも本に集中できる現代人だが、図らずもゴールデンウイークをまるまる几帳ならぬ自室にこもっての読書に費やせることになった・・・人類の知恵の貯水池におもりを垂らして未来を探る読書の体験である。いや、私はちょっとそれは……という方は、むろん寝転がって、気になっていた物語を楽しんでもいい。后の位も目ではない幸福は今もある」。
 (JN) FBに「本のバトン」「ブックカバーチャレンジ」など、コロナ禍での試みが行われている。読書は日頃の仲間とは違う会話の世界であり、その異次元の時間に、仕事を持つ者は飢えていたであろう。そんな中、通勤読書組であった私は「自粛の御触れ」とともに、仕事をしなくてよい年齢になった。そのため、読書の時間より外へ出る時間づくりを楽しみにしていた。しかし、用もなく外出は罷り成らぬとのご時勢である。遠くへ行きたいが行けない。それを頭の中で体験させてくれるのが読書であろうか。仕方ない、ガラクタだらけの部屋で、「巣ごもり読書」でトリップ。
#巣ごもり読書
#人類の知恵
#ゴールデンウイーク

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