『誰もが何か隠してるものです』

『誰もが何か隠してるものです』<2018年10月12日(金)>
 人気女優や国際刑事警察機構のトップが突然行方知れずになる中国を『筆洗』(181012)は思う。「妻の携帯電話にナイフの絵文字を残して…」、アガサ・クリスティーのる十一日間の失踪事件だと。「異質の論理で動く国。そんな不気味なイメージがここに来て強まっている。『誰もが何か隠してるものです』。クリスティの作品で活躍する名探偵ポワロの言葉だ。世界の経済大国に隠れたものが多すぎては困るのだが」。
 (JN) サウジのジャーナリストが、トルコのサウジ大使館で消えたことも記憶に新しい。国家権力が邪魔ものを消し去る。クアラルンプール国際空港の出発ロビーで金正男氏が殺害やパキスタンでのウサーマ・ビン・ラーディン氏・・・。他国において、殺人を行使する。それは巧妙で事実の確認が難しい。中国の場合は、自国内でのことゆえ、尚更、事実を知ることが困難であろう。世の中、権力者にとって邪魔な人間がいるということは、不満を持つものが言うことか。中国の場合、叩けば何かが出てくるような文化のなか、収賄の罪は使いやすいであろう。こういうところは権力を持っている時は良いが、それが終わると今度は自分の番である。そのため、中国のプーさんはずっと権力にしがみついていたいであろう。「誰もが何か隠してるものです」。