『「100年に1度の大変革」とトヨタの社長』

『「100年に1度の大変革」とトヨタの社長』<2018年10月8日(月)>
 「雪が降りつもる山里の集落へ食パン型の無人車が進み、住民に安堵が広がる――」。『春秋』(181008)は、トヨタ自動車ソフトバンクグループが設立する新会社を思う。「将来は病院への送迎の際に車内で診察前の検診をすることや、過疎地への食料品や雑貨の宅配などを想定しているらしい。・・・、車への所有欲は薄れ、都市、地方を問わず、移動サービスを使って安全で快適な暮らしを実現したい、との志向は強まっていくのかもしれない。巨大な産業の転換点にもなろう。・・・『100年に1度の大変革』とトヨタの社長は言った。我々も役者と観客を兼ね、舞台に立ち会うことになる」。
 (JN) 未来にはどんな可能性があるのだろうか。その可能性を見つけ出すのは、作り出すのは、何によるのだろうか。私たちの夢と欲望は何を生み出してゆくのだろうか。そして、機械が何でもやってくれる世界で、人間は何をして行くことになるのか。それを考えるのも私たちなのであろうが、未来小説のように、電子頭脳が人間を管理するようになるのだろうか。その中で、人類は何に生きがいを見出してゆくのであろうか。否、未来派明るい。ものに対する所有の喜びは終わり、共存共有を喜びとする価値観の社会になり、シームレスな社会が発展して行くのであろうか。自国の利益を追求する世界観は終わりを告げるのか。その方向は、人それぞれの行動にかかっている。大資本の改革の試みによる大変革とともに、私たちの心も変革が必要である。