痛車

(日経「春秋」2013/4/7付) 痛車の人気が広がっている。読みは「いたしゃ」。車体に、アニメやゲームのファンが、美少女キャラクターのイラスト。ついに、トヨタグループが今月、ある人気作品の「公式痛車」を発売した。アニメ「ガールズ&パンツァー」、ここに登場する生徒の姿がドアやボンネットにずらりと並ぶ。カーナビには主人公の声を採用。発売初日、予約サイトは希望者殺到でダウンしたそうだ。アニメを入り口に、車への関心が薄れる若い男性を振り向かせたい。そうしたそろばん勘定もあるが、それだけではない。「車で人がつながる手伝いをしたい」という思いも、難しい企画を進める動機になったそうだ。所有する喜びから仲間をつくる道具へ、モノの価値や意味が変わりつつある。公式痛車も、そんな流れの一つかもしれない。
(JN) これはピカチューの旅客機もこの種の始まりなのであろうか。私の利用している西武池袋線にもアニメの主人公がイラストされている。痛電も楽しいものである。「見ていて痛々しい車」とのことだが、試みてその反応がどうであるか、それも楽しい。原付やバイクなら痛単車(いたんしゃ)と。始めは異端者、これが新しいものを生む。とにかくやってみよう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53691820X00C13A4MM8000/