『#住民の足』

『#住民の足』<2022年10月14日(金)>
 鉄道開業150年に『南風録(221013南日本新聞)』は赤字線を思う。150年前、蒸気機関車に乗った軍備優先を主張していた西郷隆盛はどんな表情だったろう。徒歩で10時間を要した東京・新橋-横浜間を50分余りで駆けていくスピードに大きな目を丸くしたか。新橋の停車場があった地に立つ鉄道歴史展示室では、開業当時の錦絵や資料で顧みる企画展が開催中だ。人とモノを運ぶ手段として鉄道網は全国に張り巡らされた。国民の暮らしを大きく変えるとともに、地域社会の発展を支えてきた。国鉄の分割民営化に伴い、各地のローカル線が廃止された。節目の年に、再び存続するかどうかの決断を迫られている。対策の必要性が語られながら、先延ばしになっていた人口減少社会の課題に国も腰を上げる。住民の足をいかにして確保するか。残すには地域も相当の覚悟と努力が欠かせない。利用促進が最善であるのは自明だが、妙案が浮かんでこないのが歯がゆい。
 (私は)赤字路線対策は、頭の固い或いは私利私欲の面々が目先のことを考えても埒が明かないのではないだろうかと思う。ここは〇〇鉄の方々に鉄道の未来を考えてもらっては、更に地域の若者たちに未来を託すべきではないか。目先の収支ではなく、住みやすい地域、使い勝手のいい乗り物、長い鉄道の路線の使い方、駅舎の利用、等々。どうだろう?
#鉄道開業#150年#新橋#国鉄#赤字路線