『備えが足らぬままに電気頼みの生活は加速した』

『備えが足らぬままに電気頼みの生活は加速した』<2018年9月13日(木)>
 「1987年7月23日午後、折からの猛暑で電力需要が急増、複数の変電所がダウンして影響が280万戸に及んだのだ。最大3時間余で復旧したが、バブル真っ最中の日本はしばしの『暗黒』を体験した」と『春秋』(180913)。「その様子は、今回の北海道の地震によるブラックアウトの光景に重なる」と。そして、「昔なら当たり前のことが難しくなっているのだ。昭和末期の大停電はバブルの喧噪とともに忘れられ、備えが足らぬままに電気頼みの生活は加速した。そして平成の終わりに、この暗黒が立ちふさがっている」と。
 (JN) 真っ暗な世界にいつなるかわからない。私たちは総合的なバランスやリスクを考えることができないのであろうか。仕事場では、ネット―ワークが少々不調になるだけで、業務は止まり、大騒ぎとなる。それが電気となると、大騒ぎさえできなくなる。さて、リスク対応はどうなっているのか。イケイケドンドン、高度成長期の付がまだあるあるのか、社会としては成長していないのか。辛い経験をしてきているはずなのに、それを繰り返してしまう。愚かにも、今の自分を維持しようとするとこういうことになるのか。万全な体制で想定内のことが起きる限り大丈夫と聞くが、その想定が甘いのではないか。一極集中により、そこがダメになったらどうするのか、わかっているはずなのに、なぜに改善されていなかったのか。国としての見直しとともに、私たち一人ひとりが家庭や地域の範囲で電気ストップへの対応をしていこう。