『早い段階で分かっていれば、という遺族らの憤りは・・・』

『早い段階で分かっていれば、という遺族らの憤りはいかばかりであろうか』<2018年7月20日(金)>
 「杉並区では、40代の女性がレントゲン診断で3回にわたって肺がんの疑いを見落とされていた。呼吸困難で運び込まれた別の病院でがんが見つかり、間もなく死亡したという」。『春秋』(180720)はがん検診の姿勢に物申す。麻薬犬が麻薬物の入ったカバンを見つけるように、「受診者の尿の臭いを犬が嗅ぎ分けて、早期発見につなげる。実証試験が進んでおり、いずれ健診ならぬ『犬診』の実現する日が来るかもしれない」。麻薬犬は「見つけたら相棒の人間が褒めてくれ、遊んでくれる。それがうれしくてあんなに一生懸命働くのだ。見落とした医師たちは、がんを見つけようというモチベーションが下がっていたのだろうか。患者の命を救うという使命感だけでは、奮い立てなかったのか」。
 (JN) 私たちは長生きをするようになったためか、がんを持つ比率が非常に高くなった。そのがんについて、まだ受け身である。検診での発見が頼りなのである。その検診で疑いのある状態であるのに、その指摘を受けなかったら、防ぎようがない。検診をする側は、多量の情報を確認して行くため、それは大変であろうが、人の命がかかっていることの認識がないのではないか。人間がこんなことであるなら、ワンちゃんにチェックしてもらうしかないのか。白衣のワンちゃんかな。それとも、コンピュータの能力が上がってきているので、コンピュータ技術で検診が総合的にできるようになるのであろう。現状は人間に頑張ってもらうしかない。頼みますよ先生方。そして、がんにならない生活習慣方法も見つけ出してください。