『防災の要は人の心だ』

『防災の要は人の心だ』<2018年6月1日(金)>
 「『走り梅雨』は本格的な梅雨入り前の雨模様の天気で『早梅雨』『迎え梅雨』『前梅雨』などともいわれる。さてこのまま梅雨入りするのか」。『余録』(180531)は豪雨などへの防災を思う。「新しいコンピューターは気象計算を従来の約10倍の速度で処理できる。これにより地区ごとの降水分布を予測する『降水短時間予報』が従来の倍以上の15時間先までできるようになる。夜遅くの豪雨にも昼間から対策を打てるわけだ。台風の強さの予報も改善できる新コンピューターだが、むろん防災の要(かなめ)は人の心だ。予測精度の向上が危険への感度の鈍化や、臨機応変な防災力の低下につながっては元も子もない災害列島の梅雨である」。
 (JN) 何でも彼でも、コンピュータ任せになって来た。人間にはそれぞれに蓄積された経験による知恵があるのに、その継承がなされなくなってしまった。その土地それぞれの言い伝えがあり、それを基に生活や生産が形成されてきた。しかし、そういった感覚・能力が無力化してしまった私たちは、コンピュータに頼るしかないであろうか、コンピュータが機能しなくなったらどうするのか。電気が止まったらどうするのか。情報の届かぬ地ではどうすればよいのか。素晴らしいスマホを持っていたって、電池切れになったらおしまいである。どこへ行くにも、所持品や自分の頭に、その地域の情報を入れて置くべきである。皆さんは通勤経路の事情はご存知ですか。まずは、身近なところから行動の在り方を考えておきましょう。もしもを考え、そして、今の季節を楽しもう。