『お互いの意見が完璧に通ることなどあるまい。腹も・・・』

『お互いの意見が完璧に通ることなどあるまい。腹も立とうが、「破局」となれば非核化、平和の道筋は再び消え去る』<2018年6月3日(日)>
 「六月十二日の歴史的な「式」がやっと決定したようである」。『筆洗』(180603)は、詩人吉野弘さんの「祝婚歌」を思う。<二人が睦(むつ)まじくいるためには/愚かでいるほうがいい/立派すぎないほうがいい>。<完璧をめざさないほうがいい/完璧なんて不自然なことだとうそぶいているほうがいい>。<互いに非難することがあっても/非難できる資格が自分にあったかどうか/あとで/疑わしくなるほうがいい>。「実りある会談と両首脳の末永き関係を願う」。

 (JN) あと十日ほど、6月12日はめでたい日なろう。暑い日になることだろう。何せ、このお見合い、当人たちはやる気満々、仲人も意気揚々である。後ろから知恵を授ける者、近くで黙っていられない者など、期待に満ちている。結納の品はどうであろうか。お約束の核施設は、破壊しているように見えるが、怪しい。両者の周りの人間は着実に準備しながらも、余計なことを言い、他国をハラハラさせる。切り札は何であろうか。<無理な緊張には色目を使わずゆったりゆたかに>と吉野弘は詠う。まずは、この日に二人が会ううことから始まる。皆さん、まずはトランプさんと仲良くして、この日を待ちましょう。