『21歳の若者が、絶対的な権力を持つ上官の命令に・・・』

『21歳の若者が、絶対的な権力を持つ上官の命令に背いて生き延びたのはどんなに凄いことか』<2018年5月25日(金)>
 「スポーツや女性の問題ばかり騒いでいる場合か、との声も聞く」。『春秋』(180525)は、権力への戦いとして、作家の鴻上尚史さんが著書「不死身の特攻兵」を紹介する。「爆弾だけを落とし生還する青年は露骨に「次こそ死ね」と言われるが、理不尽な作戦への抵抗を続ける。「21歳の若者が、絶対的な権力を持つ上官の命令に背いて生き延びたのはどんなに凄(すご)いことか」と鴻上さんは記す」。現在、「人々の関心は高い。面白おかしい醜聞というより、私たちの国が宿(しゅく)痾(あ)のごとく抱える課題の象徴と受けとめられているからではないか」。
 (JN) なぜ、権力を持つ者は自分の指示に配下の者が言うことを聞くのは、その地位に従っていることがわからぬことがある。仕事以外のことでも、無礼講と言われても、自由ではないことが理解できない。特攻隊で出て行って、戻ってくることができる者など稀である。事務次官やスポーツチームの監督や市長だけの問題ではなく、身近な問題である。日々、職場や学校でも起きている。しかも、組織は弱いものへより、上位者へ甘い。これでは、組織は変わっていかないのではないでしょうか。