『世の目の届かない暗闇でシッポを切り捨てる組織・・・』

『世の目の届かない暗闇でシッポを切り捨てる組織であればおぞましい』<2018年3月13日(火)>
 「国税庁長官の突然の辞任に対して、『本体が逃げ切るためのしっぽ切り』との批判がわき上がった」。『春秋』(1803013)は、森友問題をトカゲやリュウグウノツカイのようにしっぽ切りですますなと言う。「麻生太郎財務相は辞めた長官が財務省時代に書き換えに関与していたことを明らかにしたが、どこかにまだ本体が隠れているようなことはないだろうか。書き換え済みの書類をもとに議論を続けてきた国会も、検察の捜査待ちというのでは『国権の最高機関』の看板が泣く。尾を切り離したゆたうリュウグウノツカイには生命の驚異を思うが、世の目の届かない暗闇でシッポを切り捨てる組織であればおぞましい。自切は本体に致命傷となる場合があることも申し添えておく。
 (JN) 何のために大臣が置かれているのか。どんなに優秀であろうと、不正が起こることを私たちは歴史から学んでいる。そのため、日本では行政のトップは選挙で選ばれた者から内閣総理大臣が選出され、各省の大臣はその総理大臣の責任で指名する。この指名された者がしっかりと配下の行政を管理してもらわねばならない。この管理すべき者が無能であったり、一緒に不正を行ったりしてはその役をなさない。これは残念ながら、指名者の責任問題であり、問題を解決できなければその者を推している党の信用を失うことである。また、死者を出したことはどういうことなのか。トカゲやリュウグウノツカイが尻尾を切るのは、尻尾を抑えられたからであろうが、今回の内閣は問題は尻尾でなさそうである。脳みそや内臓が問題で、尻尾を切ってどうするのか。書類が消えたり、変化したり、マジックショーではない。謎な世界で終わらしてはならない。