#「ざる」ともいえる

『#「ざる」ともいえる』<2021年6月4日(金)>
 政府の管理体制に『小社会(高知新聞/210601)』は、そばを思う。江戸時代、そば屋が幕府に値上げを願い出た。幕府は認めなかったが、そばを盛る容器「せいろ」を「上げ底にすることは許す」とした。「お上」は昔から庶民をだます知恵にはたけていたらしい。いまでは業績や予測を「盛る」のも得意だ。その結果ではないのか。東京電力福島第1原発事故を受けて国が実施した除染作業。会計検査院によると、約1・3万地点で効果がはっきりしないという。「ざる」ともいえる甘い管理体制と、過去に原発の安全性を盛ってきた体質は通じていよう。住民の健康に対し、無責任が過ぎる。処理水の海洋放出や原発再稼働も不安になるのは当然だ。これが過酷な原発事故を経験した国の姿とは情けない。
 (JN) 何のために、国民から選ばれた首相とそれに指名された大臣がいるのか。国家行政が国民の安心安全を確保できるように指導できない内閣では、何のための首相や大臣なのか。「そば」と言えば、「モリカケ」問題も思い出してしまう。美味しい「そば」に申し訳ない話である。
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