『ロボットの進化。それは未来を切り開くのか・・・』

『ロボットの進化。それは未来を切り開くのか、あるいは暗くするのか』<2018年1月9日(火)>
 「アイボ」がまた発売される。初代と比べてどれだけ進歩しているのか。『余録』(180109)は、思う。「人工知能(AI)の進化に伴い、飼い主とのふれ合いから学習を重ねて『成長』していくという。飼い主はかわいくて仕方ないだろう」。漱石は猫の死に対して「死亡通知」まで出したが、「猫でも犬でもなく山嵐ヤマアラシのジレンマという言葉がある。近づき過ぎると、お互いのトゲで傷ついてしまう。仲良く共存するには適度の距離が必要だ。ロボットとの間合いの取り方も本気で考える時が来るだろう」。
 (JN) 自分が後20年生きられるとしたら、その間にロボットはどこまで人間に近づき、それとも人間を超えるのであろうか。今、私たちが動かしていることのほとんどをロボットが行ってしまうのではないか。そうなれば、人間は楽園の生活者になるのか。それとも、人間間の格差社会が進展し、階級闘争が活発になるのか。一方で、何でも彼でもロボットが行うと、人の心はどうなっていくのか。生きることに何の価値を見出していくのであろうか。精密なロボットと愚かな人間とが愛し合うことが生じるのか。奴隷化されたロボットたちは何れ反乱を起こすのか。それは小説や映画の世界ではなく、どれかは現実化していくのであろう。覚悟はできているか。