『ひとりでに接着してしまう。世界初という常識破りのガラス』

『ひとりでに接着してしまう。世界初という常識破りのガラス』<2017年12月28日(木)>
 「『割れにくい』のではなく、『割れても、くっつく』という摩訶不思議なガラスが生まれたというのだ」。『筆洗』(171228)は「自己修復ガラス」を紹介する。「透明な板にしたこの樹脂を割り、断面を密着させて数時間おけば切り傷が自然に癒えるように、ひとりでに接着してしまう」のである。そして、「『ガラスは固体か液体か?』と問えば、その分子の並び方は液体のように無秩序で、しかも長い長い時間軸で見れば、分子が液体のように動くらしいのだ。どう見ても固体なのに、液体のようでもある。そういう、なぞなぞのような性質を持つガラスだからこそ、常識を覆す発明も生まれるのだろう」。
 (JN) ガラスは割れるものであった。割れるのになぜに使うのか、それは光を通し、また光輝くその美しさに、人は魅せられ使い続け、又改良されてきたのだろうか。昔は本当にガラスは直ぐに割れた。身近なものでは、窓、コップ、保温ポット、電球、牛乳瓶、ビール瓶など、薄手のガラスは良く割れた。それがどんどん割れなくなってきて、今度は割れてもくっついてしまうという、生き物か液体か。なんと、ガラスは液体のように動くと。現象というものは私たちの寿命を超えての変化もあるのか。ガラスは加工によって、様々な輝きの美しさを瞬時に私たちに与えてくれるものでもある。ガラスがどんどん丈夫で再生能力が上がっていけば、国会議事堂もガラスで作ってはどうだ。明るく輝く政治が見られよう。