『寒い夜のコタツの上のみかんも小さな太陽に見えてくる』

『寒い夜のコタツの上のみかんも小さな太陽に見えてくる』<2017年12月27日(水)>
 「天皇の命で常世へ赴き、この果実を持ち帰ったのが田道間守という人物だった。果実は『橘』と呼ばれた」。『余録』(171227)は、その太陽と不老長寿のシンボルであるミカンに思う。「正月飾りや鏡餅に添えられるのもその霊力を信じてのことだが、そう思えば寒い夜のコタツの上のみかんも小さな太陽に見えてくる」。そのミカンは今「21年ぶりの高値という。日本農業新聞によれば、供給減の原因の一つは秋の天候不順だが、それにも増して生産者の高齢化や園地の老木化という生産基盤の弱体化が影響しているようだ。この先、安定した生産の確保は難しく、労働負担の軽減などの対策が必須という。みかんの需要も最盛期の約4分の1に減っている。常世からやってきた太陽と生命の果実の老化と先細りがちょっと心配な日本社会の明日である」。
 (JN) 何歳からを長生きというのか。不老不死とはどんな状態であるのか。老いないとは何歳ぐらいから老いなくなるとよかろうか。それは、時代やそれぞれの人により異なるのではないか。それに、これは自分だけが与えられるのか、それとも世界中の皆に与えられるのか、それによっても違うであろう。所詮、それは追い求める夢、私たちが生物であるからには生成発展没落の道をたどるわけで、今生きる事の幸せを感じる事が大事でしょう。そろそろ、お休みに入り家の片づけをして、正月を迎えることに幸せを見付けよう。そう、正月のゆっくりした時の流れの中で、コタツに入りみかんを食べるのが定番であった。日向ぼっこやコタツぬくぬく、ミカンを剥きながら何かを考えるか時間が、「長生きの時間」であったかもしれない。将来に不安があろうと、休みの時、「長生き」しましょう。