『重荷を一身に負わされた2020年が気の毒でならない』

『重荷を一身に負わされた2020年が気の毒でならない』<2017年11月18日(土)>
 安倍首相の所信表明演説で2020年を施策達成の年に位置付ける。これについて、『天声人語』(171118)の筆者はウルトラQの「2020年の挑戦」を想う。「2020年、医学が進んで寿命が500歳に達したその星では、・・・・・。1960年代の東京に降り立ち、健康な地球人を次々さらう。Qシリーズは公害など高度成長の負の側面に切り込み、五輪の成功に浮かれる社会に警鐘を鳴らした。首相の所信表明演説、現代版「2020年の挑戦」だろうか。これほど重要で困難な改革を一挙に成し遂げるなど、ウルトラCでもQでも難しいだろう」。
 (JN) 高度成長期であれば借金をその成長で返却していける。しかし、そんな時代は遥か昔に終わっている。そのころは、何でも彼でも泡銭が洗い流してくれた。もうそんなことはあってはならない。あれもこれもできないのに、私たちはそれを夢見る。それを実らすことは簡単ではない。否、できないことを国民が自覚しなければならない。今の日本は借金まみれで、定年を迎えようとしている者か、生産性の低い減価償却期間を過ぎようとする機械である。ウルトラCは望めない。きちっとスクラップ・アンド・ビルドだ。まずは国会で2020年までにスクラップできることは何だろう。