『中東、いや世界に不確実性の霧をまき散らしたトラ・・・』

『中東、いや世界に不確実性の霧をまき散らしたトランプ演説』<2017年12月8日(金)>
 ランプの魔人ジョーク、「パレスチナイスラエルの和平を実現してほしい」と頼むとどうであろうか。『余録』(171208)は言う。「千夜一夜物語の魔法もとうてい通用しない中東和平だ。そこに火を放つかのような演説。エルサレムイスラエルの首都と認め、米大使館を移転する方針を表明した。わが子すら神の犠牲にしようとした聖書の預言者アブラハムを崇敬するユダヤ教キリスト教イスラム教は『アブラハムの宗教』。その三つの信仰がともに聖地とするエルサレムを政治対立に巻き込む浅慮が空恐ろしい。中東、いや世界に不確実性の霧をまき散らしたトランプ演説だ」。
 (JN) エルサレムイスラエルの首都と認めることは不動産投資とは訳が違う。徐々に徐々に、民主主義の下でパレスティナイスラエルの間の和平への道を進めているところをいとも容易く道の先を見えなくしてしまったのか。これもランプの魔人マジックか。米国配下の我が国は、如何なる意思表明をすべきか。このトランプ大統領の意思表明で、アメリカ合衆国だけでなく、世界の安全はどれだけ低下するのであろうか。これにより、軍需産業が更なる利益を上げることになるのか。気前よく我が国は国民の安全のためのとして、兵器購入に拍車をかけるのか。預言者アブラハムは神に息子を捧げようとしたが、トランプ大統領は婿のためにどれだけの人々を悪魔へ生贄として差し出すつもりなのか。民主主義は不完全であるのは百も承知だが、なぜにこのような人を選んでしまうのか。まだ人間が民主主義に追いついていないのか。