『国難突破?』

国難突破?』<2017年9月26日(火)>
 各紙、昨日の安倍首相の衆議院解散の発表を話題にしている。『天声人語』は阿部首相のお好みの大塩平八郎より王陽明の教えを出している。「〈山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し〉。そうした「心中の賊」を首相は破れるのか」と。『筆洗』は「この映画、終演マークはまだ出ていない。それどころか、シナリオさえもまだ完成していないのである。決まっているのはクライマックスの撮影日は十月二十二日の投票日に行われること。加えてカギを握る主役を演じるのは有権者ということだけである」と。『余録』は「公約などはもっぱら後からのつけ足しというこの解散・総選挙、目立つのは勝負師らの駆け引きやはったりばかりだ。この『カジノ民主主義』の賭け金、むろん今後長きにわたる国民の運命にほかならない」と。『春秋』は「今後、衆院選で率いる党が対決するとなれば、指導力や手腕が議席数という形でリアルに試される。『国難突破』とは時代がかった表現だが、その克服にはどの党がふさわしいか。審判は事実上、始まった」と。
 (JN) 『国難突破』? 自分の窮地を脱したいのであろう。懸命に言い訳をする我が国の代表者、誰が選んだのだと腹立たしく思うが、選んだのは結局、私たち国民だ。直接は選んでないが、国民の愚かさが代表者に現れる。国民が賢くならないと、同じ繰り返しである。私たちは機械仕掛けではないので、脳みそを入れ替えるわけにはないので、そう簡単に賢く離れないが、慎重に考えることはできるはずだ。投票まで時間はあるのだから、日々悩み考える。家族や友人とも意見交換をする。決め手は何にするか。良い感じ、家柄、三世代目、友達に頼まれた、・・・・・などと安易に投票してはならない。また今の自分にとってを考えるとともに、将来の自分のことも考えねばならない。自分の意志で投票すべき人を絞り出す。そして、必ず投票する。投票しなければ『国難突破』はできない。自分で考えて投票しよう。