『関ケ原が「世界3大古戦場」?』

関ケ原が「世界3大古戦場」?』<2017年8月30日(水)>
 関ケ原ワーテルローゲティスバーグと並ぶ「世界3大古戦場」? 『天声人語』(170830)は関ケ原町の話を紹介する。「折しも映画「関ケ原」が公開され、地元に追い風が吹く。『歴史の授業で有名なわりに観光にいかせていない』。欧米の古戦場観光を調べ、提携話に発展したそうだ。世界3大と言うなら、・・・・・。歴史ファンならずとも議論は尽きないが、それにしても世界3大の名乗りは気宇壮大である。果敢さもここに至るといっそすがすがしい。ほかのどんな合戦が重要か、海外の目に関ケ原はどう映るのか。歴史の面白さを知る糸口としては格好のテーマだろう」と。
 (JN) 合戦の華々しいところ表に出てくるが、その陰で兵士たちが亡くなっていくことをどう考えよう。権力者たちがゲームの駒のごとく、使って行き名もなき兵士はただ死んでゆく。悲しいことである。権力者は如何に配下の者を大事にし、また敵の兵士も大事にできるか。死を求めるのは権力者に対してだけであれば、戦いの責任を取れよう。そもそも、戦闘を起こさないようにすることが、権力者の能力である。どの戦争も、正義は自分たちにあると戦うが、戦争に正義はない。生と死、欲望である。関ケ原で、この欲望をコントロールできたのが江戸の狸であったのか。茶坊主にはそれほどの才覚がなかったのであろうか。