『朝鮮人犠牲者を悼む式典に、小池百合子東京都知事が追悼・・・』

朝鮮人犠牲者を悼む式典に、小池百合子東京都知事が追悼文を送らない方針だという』<2017年8月26日(土)>
 「『当局として誠に面目なき次第』と警視庁幹部だった正力松太郎が後に述べている」。『天声人語』(170826)は関東だ震災における朝鮮人虐殺を重い。そして、今回の小池百合子都知事の行動に物申す。「朝鮮人犠牲者を悼む式典に、小池百合子東京都知事が追悼文を送らない方針だという。例年とは異なる判断である。都慰霊協会の追悼行事があるので、「個々の行事への対応はやめる」のが理由というが、見たくない過去に目をつぶることにつながらないか。今からでも遅くない。方針を改め、追悼文をしたためてほしい。大震災から94年となる9月1日。風化を許してはいけない歴史がある」。
 (JN) 「当局として誠に面目なき次第」と正力松太郎、その真意はどうであったのか。あのどさくさで行われた悪事を警察は何をしていたのであろうか。正力は今も日本を揺り動かしている原発を推進してきた張本人である。話はそれるようであるが、日本の権力側の者は弱き者を犠牲にする。そして、その事実をゆがめて表現してきた。関東大震災においても、その一つの表現である朝鮮出身の人たちへの虐殺の見逃しである。確かに末端の警察官ではどうにもならぬことであるが、この流言飛語を抑える努力はあったのか。流言飛語はどこから出てきたのか。警視庁は何をやっていたのだ。この事実を正直に捉えることとして、毎年、繰り返しではなく、東京都の責任者がそれぞれにこの歴史を振り返り犠牲者を心から悼むことが必要である。