『書店が地域に一つもない「書店ゼロ自治体」が増えている』

『書店が地域に一つもない「書店ゼロ自治体」が増えている』<2017年8月25日(金)>
 まちの本屋さんが減少している。これを『天声人語』(170825)は考える。「詩人の長田弘さんが書いている。本の数は少ないけれど構わない。『わたしは『本や』に本を探しにゆくのではない。なんとなく本の顔をみにゆく』。そんな場所は残念ながら、減る一方のようだ。消えてしまった店を思い起こした方もおられるか。ネットで頼めば自宅に届く。車で大型店に行けば話題の新刊が手に取れる。まちの本屋が減る理由は、本好きであるほど思い当たるかもしれない。豊かな出会いの場とは何だろう。読書の秋を前に、考え込んでしまう」。
 (JN) まちの本屋さんは、それぞれのお店の考えがあり、それぞれに品ぞろえが違う。『天声人語』で述べているように、そこに出会いがある。それが散歩での楽しみであったが、めっきり少なくなってしまった。その原因の一端は自分にもあるだろうか。本屋さんには行くがそこでは買わない。想わぬ出会いの本はその場で買うが、それ以外はネット販売での購入になってしまった。電子書籍も多くなり、雑誌も電子書籍になってきた。世の中で、本離れが続き、本の購入者も少なくなる中で、まちの本屋さんはどう生き抜いていくのか。本の販売だけではやっていけないか。その工夫を期待するとともに、私たちもまちの本屋さんで本を買いましょう。