『乗り越える勇気と知恵を忠敬の生涯から学んでおきたい』

『乗り越える勇気と知恵を忠敬の生涯から学んでおきたい』〈2017年8月20日(日)〉
 「人生1世紀の時代は近そうだ。長く働くにしろ、学び直すにしろ、思いもかけぬ悲嘆や苦難が待ち受けるかもしれない」と『春秋』(20170820)は伊能忠敬の話を出す。「ひとりで天文学や数学を学び、隠居後、50歳で高橋に入門している。幕府の許可を得て、北海道の測量に着手した時は55歳になっていた。『一身で二生を経た』と言うにふさわしい。持ち前の向学心と根気で歴史を切り開いたのだが、逆縁や逆境に耐え抜いた姿にも敬服する。乗り越える勇気と知恵を忠敬の生涯から学んでおきたい」。
(JN) 伊能忠敬は「一身で二生を経た」という。還暦を過ぎながら日々の暮らしに追われている今の私は何をしているのだろうか。数年後の自分はどうなっているのだろうか。よし、私も数年後の退職を考えて、謎の世界の測量を行うぞ。でも、伊能はなぜにこの道に進んだのか、その本意は何だろう。若き日からの思いであったか。愚かな私は、その話をテレビで学習したが、忘れている『春秋』のいう通りまずは彼の生涯を学ぶことをするか。そう、まずは伊能の心の中を測量てみるか。寿命は長くなったので、本当に終わりの十数年を冬にしないようにしたい。老人よ大志を抱け。