#MINAMATA

『#MINAMATA』<2021年9月23日(木)>
 映画「MINAMATA―ミナマタ―」が、公開される。これについて『春秋(210922)』は思う。写真家ユージン・スミスは妻とともに熊本県水俣市に移り住み、公害病の実相を世界に伝えるモノクロの写真集を1975年に出版した▼写真集の巻頭に、「過去の誤りをもって、未来に絶望しない人びとに捧げる」と。彼の生涯を描いたこの映画、主役を演じるのはジョニー・デップである▼話題作の公開に先立ち、公害病の記録映画を上映している。土本典昭監督の「水俣一揆 一生を問う人びと」など、この作品のもう一人の主役は、チッソの当時の島田賢一社長だ。「社長さん、あんたそれでも人間か」との問いに、言葉を失う▼「島田氏を含め、すべての死者たちへの鎮魂の想いは深い」(石牟礼道子苦海浄土」)。公害病の公式確認から65年。今も患者認定の訴訟が続く。新作の公開を機に事実を学びたい。
 (JN) この歴史は過去のものではない。守るべき人の命より、会社を守らねばならぬ。それが現実であったのか。この映画をいつみられるかわからぬが、皆さまも、お考えいただきたい。
#ユージンスミス
#公害
#水俣
#石牟礼道子
#苦海浄土

f:id:morningstar:20210923135917j:plain