『柳田国男は「子をなさず戦死した若者を新たに私たち・・・』

柳田国男は「子をなさず戦死した若者を新たに私たちの先祖に迎え、彼らとともに戦後社会を再建することを提案した」』<2017年8月16日(水)>
 「人が死ぬと霊は故郷へ向かう。歳月が過ぎると霊は個性を失い、他の祖霊と融合して氏神になり子孫を見守る。柳田国男は「先祖の話」でこう説く」、そして「生き残った者が散華した若者の養子になるべきだ。『春秋』(170816)は、1945年の柳田の呼びかけを紹介する。「悲惨な過去をより良い社会を形成するための力にすべきだとの倫理観が底流にある。72回目の終戦の日のきのう。戦没者追悼式の中継を見ながら柳田の言葉に思いを巡らせた」。
 (JN) 皆それぞれが宗教を持ち、死後の世界観に違いがある。日本の土着信仰は八百万の神であり、私たちは死んで神になれる。神にならずとも、犯罪者でもみんなと一緒にご先祖様なれる。みんな一緒で、個性はない。これが海外には理解されず、A級戦犯までが祀られることが理解できない。日本人は過去をどう捉えているのか、海外の人々には理解できないであろう。でも、グローバル社会において、ただこれが日本のやり方というのではなく、理解を求めることが必要である。あるいは、向こうに近づくことも必要である。それが日本の政治家に求められている。