『「人づくり革命」、正面から取り組んで・・・』

『「人づくり革命」、正面から取り組んでほしいのは社会人の学び直しの支援だ』<2017年8月5日(土)>
 「『人づくり革命』を新たな看板政策に掲げ」た安倍新内閣だが、『春秋』(170805)はこれを実行するには、例えば、東洋大学創立者である「井上円了のような熱意が伴ってこそとだ」と言う。「井上円了は、全国各地への講演活動をライフワークにした。最初は寄付金集めが狙いだったが、民衆が学ぶことの大切さに目を開かされ、61歳で亡くなるまで講演行脚を続けた。社会人教育の先駆けともされる。世の中の変化の速さを考えれば、正面から取り組んでほしいのは社会人の学び直しの支援だ」と。
 (JN) 革命とは随分ラディカルな表現を用いた。革命とは大きな劇的な変化を言うが、人づくりの革命とは何だろうか。革命は表向きの変更ではなく、新たな発想のもとでの変化であるが、保守にそれがありえるのであろうか。疑問である。それよりも、良さそうなことを並べてのバラマキ革命ではないか。「無駄づくり革命」か、いや革命ではないから、「人づくりに見せるバラマキ活動」になりはしないか。アンシャンレジームを求めて、自己の政権を維持するために私たちの心を掴もうとするご努力の無駄金使いは、革命ではあるまい。