『二千安打達成の時点での通算本塁打はわずかに三十三本・・・』

『二千安打達成の時点での通算本塁打はわずかに三十三本。史上最も少ないという。「三十三本のおかげで二千本が打てた」と荒木選手』<2017年6月5日(月)>
 村上春樹さんは<僕が大学で学んだことの中ではあるいは一番有益だったかもしれない>というほどに、二塁手は知力、想像力が求められる奥の深い守備位置であり、そこを荒木雅博選手は守っている。「筆洗」(170605)は2000本安打を達成した荒木選手の魅力を述べる。それはバッティングにおいてはその徹底ぶりであろう。「二千安打達成の時点での通算本塁打はわずかに三十三本。史上最も少ないという。『三十三本のおかげで二千本が打てた』。そう教える荒木選手の言葉は本塁打となって、悩める野球少年たちの胸のスタンドに飛び込んだはずである」と。
 (JN) ベースボールの面白さはテレビ画面だけではわからない。グラウンドでの選手やベンチ内の動き、全体の流れがその一球一球にどう動いているか、組織のつながりとそれぞれのプレイヤーの動きをグラウンドで楽しんでもらいたい。そのグラウンドおよび組織において、正に二塁手はその中心にある。私も村上春樹さんと同様にこのポジションに魅了され、大好きである。そんなポジションでの職人芸がバッティングにもある荒木雅博選手、ドラゴンズを応援していない者には嫌な選手であるが、大好きである。おめでとう荒木選手、これからも嫌な選手であり続けてほしい?