『カレーの歴史をみれば、グローバル化を押しとどめるのは・・・』

『カレーの歴史をみれば、グローバル化を押しとどめるのは容易でなさそうなのだが』
 「1830年代に大英帝国奴隷制度が廃止され、英領植民地は代わりの労働力としてインド亜大陸の人々を雇い始める。彼らは移住先でその土地の食材を使い、カレーを広めた」と「春秋」(日経/16/6/30)。そして、今は、「移民規制の強化で料理人が手当てできず、閉店するカレー店が相次いでいる。国民投票に表れた反移民感情はこの先どこへ向かうのか。カレーの歴史をみれば、グローバル化を押しとどめるのは容易でなさそうなのだが
」と。
 人間とは勝手なもので、散々世界を荒らしておいて、それが原因でその地域の国境は矛盾を生じ、宗教や民族問題を発生させているのに、その問題を他人事のように迷惑ぶる。その地域での人たちの命を奪い取っているのに、仕事を奪われたぐらいで文句を言うとは、どういうことだろう。英国には階級が存在し、世界を荒らした階級と移民を恨んでいる階級が違うので、仕方がないのであろうか。弱者はうまく利用された。それはともかく、生活が儘ならなくなれば、排他的になり、他人を受け入れる能力もなくなる。それだけ、英国と言うものの国力が落ちている事でもあろうか。辛口に言えば、加齢の国家、繁栄していたころの大英帝国は遥か過去のものである。この繁栄を戻すためには、閉鎖的にならず、新しい血を入れて行かねばならない。それにより、評判があまり良くない英国料理の株を挙げ、カレー料理の種類を増やして欲しいものである。(JN)