『飲食を少なくして胃を養い、言を少なくして気を養うべし』

<2017年1月19日(金)>
『飲食を少なくして胃を養い、言を少なくして気を養うべし』
 「古人、禍は口よりいで、病は口より入るといえり」。「余録」(170119)は、猿によるカロリーコントロールによる寿命と健康の実験の成果によると、「若くからカロリーを制限したサルでは寿命を延ばす効果はないが、中高年から始めたサルにははっきり効果があった」。「この研究の示すところ、がんや糖尿病、脳卒中の発生率も抑えられていたから、『後の禍なし』もうそでなかった。『古人、禍は口よりいで、病は口より入るといえり』も養生訓にある。口舌の徒にして口腹の人たるわが身には何とも耳の痛いサルたちの節制である。」
 (JN) そんなに長生きしなくてもいい。適切な寿命の中で健康でいたい。若いころは、飲みすぎ食べすぎをしても、回復が早かった。今では回復に時間がかかる。というより回復しないのではないかという状態になる。そうなるのが経験としてわかっているのに、わかっていない。苦しい思いをしなければならない。口は災いの門、食事だけでなく、言葉も慎まなければならない。調子に乗った言動は、他人を傷つけ、また誤解を生み自分が傷つく。しかし、口を閉じているわけにはいかない。そのバランスは如何に。食事にしても言動にしても、その加減が難しい。永遠の試行錯誤であろうか。