『夜の街から子どもが消えた』

<2017年1月5日(木)>
『夜の街から子どもが消えた』
 「飲食店やゲームセンターにたむろする中・高生の姿をよく目にした。それがここ数年で、すっかり見かけなくなった」と。これについて「春秋」(170105)は、その理由を説明する。「背景にはやはり、インターネットやスマートフォンの普及があるようだ」と、そして警鐘を鳴らす。「外から見えにくくなった非行に危機感を強める。IT(情報技術)の進展を追いかけるのは疲れるけれど、子どもたちを見守るため、大人社会にはスキルを磨き続ける責任がある」と。
 子どもたちの姿が消えた。それは夜の街でけではない、昼間も同様である。情報化社会は私たちをどこへ連れていくのであろうか。何せ幼いころより情報機器と親しんできた若者たちは、だれよりも端末機を信じて行動する。そして、この中には親も学校の先生も介入できない。自由であるかのような世界を獲得している。この中では、使い方が愚かでない限り、捕まらないし、怒られない。でも、自由には危険がいっぱいある。それを大人たちが自覚し、ただそこから自由を奪うのではなく、子どもたちの行動に責任を負わせ、また見守ること怠らぬようにせねばならない。(JN)