『一本のナイフはパンを切るためにも喉を切るためにも使用できる』

<2017年1月2日(月)>
『一本のナイフはパンを切るためにも喉を切るためにも使用できる』
 「10年前には存在しなかったが、いまは身の回りにあるモノを思いつく限り言ってみて」。「天声人語」(170102)は、人工知能の発達に思う。「どんどん実用化しつつある昨今、心配もある。人工知能は職を奪うだけでなく、いずれ人間を支配すると恐れる学者がいる。社会を便利にしたIT革命が、誰かから監視される仕組みを生むかもしれないという指摘である。あらゆる技術に通じる例えだろう。技術に振り回されるのではなく使いこなすにはどうすればいいか。考え続けなければいけない問いである。」
 自分の十年後を考えると、わが身や頭脳が結構衰えているであろうことが想像できる。その能力低下を人工知能がどこまで補ってくれるのだろうかを期待する。自動車が自動運転になれば、活動範囲が広がる。生活環境も様々、支援を受けていることだろう。否、もしかすると、力仕事をしているかもしれない。ストーム・トルーパー軍団のように、多くの老若男女が一緒になって働いているかもしれない。それは、個人のためか、国のためか、キャピタルのためか、AIのためか、人も機械も遣いよう、どうなっていくのか。(JN)