『こたつに寝ころがってわくわくして漫画雑誌のページを・・・』

<2017年1月3日(火)>
『こたつに寝ころがってわくわくして漫画雑誌のページをめくった日の懐かしさよ』
 「こたつ離れ」と「活字離れ」を「筆洗」(170103)は思う。「かつての日本の家庭内の光景は、やがて幻となるのだろうか。全国調査によると、こたつが家にあるとおっしゃる人は全体の五割もないそうだ。こたつで本を読むなら『長編小説より短編小説。寝ころがって読むなら雑誌』。『こたつ離れ』と関係はあるまいが、雑誌の売れ行きが思わしくないらしい。若い人たちの活字離れは漫画にまで及んでいる。こたつに寝ころがってわくわくして漫画雑誌のページをめくった日の懐かしさよ。かつてなら考えられない提案をする。『せめて漫画ぐらいは読んで!』」と。
 炬燵は一家団欒の場であった。1960年代のころまでは、家族がそこにあった。一緒に何かをするでもなく、そこにいた。炬燵での転寝は最高であった。それだけではない。本をほとんど読まない子供であった私も、ごろっとなって「学習」や「科学」を読んでいたし、もちろん「サンデー」や「マガジン」を見ていた。居間には、炬燵とマガジンラックがあった。2000年代、子どもたちはエアコンと液晶画面で育ち、炬燵や活字と関係なくゲームと勤しんでいた。今、私は炬燵もどきでうとうとしながら、新聞を広げ、テレビの音を感じている。(JN)