『いま世界をうろうろするのは、「ポピュリズムという名の怪物」だ』

<2017年1月1日(日)>
『いま世界をうろうろするのは、「ポピュリズムという名の怪物」だ』
 「あらたまの年の始めのくりやにて水に触れれば時うごきだす」。「春秋」(170101)は新年、まずは歌壇の一首を載せ、そして、神のお迎えを思う。「『どうぞ』と招き入れたい神様の一方、いま世界をうろうろするのは『ポピュリズム大衆迎合主義)という名の怪物』だ。『民主主義の不均衡を是正する自己回復運動のようなもの』と北海道大教授の吉田徹さんは説く。現状への否定を原動力に政治の活性化にも資するという。さて、時は動き出した。怪物は手なずけられるか。」
 「大衆の逆襲」と先月の13日に日経の「大機小機」にてオルテガを引用している。「大衆が完全な社会的権力の座に登ったという事実である」。この大衆をコントロールしコロコロと目先を変えていくポピュリズムの天下が続くのであろう。世の中、簡単に自分の都合の良い世界に変わるはずがないと判っちゃいるけどやめられない、ポピュリズムの言葉に引き寄せられる大衆である。民主主義はどうなっていくのか? 新年の朝からゴッドファザーやヒトラーの最後をみて涙する柔な私である。本年のよろしくお願いします。(JN)