『巨大な「金食い虫」が、この国を蝕んでいるのだ』

<2016年12月22日(木)>
『巨大な「金食い虫」が、この国を蝕んでいるのだ』
 「『東電が払いきれぬので、ツケは皆で』とは、虫が良すぎる」と、「筆洗」(161222)は、「腹の虫が治まらぬ」、そして「一兆円余を費やした高速増殖原型炉『もんじゅ』の廃炉が決まったが、過去の検証は棚上げにしたまま、いくらかかるか、いつ実現できるか見通せぬ核燃料サイクルには巨費を投じ続けると言うのだから、筋が通らぬ。財政難なのに、兆の単位の税を食らう。巨大な『金食い虫』が、この国を蝕んでいるのだ」と。
 虫の命は短く、先のことなど考えられない。日本人の心の虫は長期的な目的を持ち、設計をして行くことができない。目先の問題解決飲みに終始している点取り虫である。いつまで補助金を垂れ流すのか、その事業の失敗をなぜ国が支援せねばならないのか、私たちは苦虫を噛まされている。中小企業なら金融機関に見放されて会社を潰してしまうであろうに、東電は健在だ。御邪魔虫の「もんじゅ」は知恵不足でお仕舞だが、核燃料サイクルは維持される。その説明は虫の良い。本当は、虫の息ではないだろうか。(JN)