『死刑の廃止・停止は各国で進み、OECD加盟35カ国・・・』

<2016年11月7日(月)>
『死刑の廃止・停止は各国で進み、OECD加盟35カ国で続けているのは米国と日本だけだという。』
 「米大統領選と同じ日に西部のカリフォルニア州では、死刑を廃止する法案の是非を問う住民投票である」。「天声人語」(161107)は、これを紹介する。「現地からの報道で、警察官の夫を殺された妻の声があった。『被告に死刑判決が出れば自分が癒やされて気分が良くなると思っていた。だが、そうはならなかった』。彼女は廃止へと傾いた」。また「遺族が厳罰を望むことは自然だと宣言は述べる。それでも国家が命を奪うのは重大な人権侵害だ」と。
 死刑をどう考えるか、大変に難しい。敵討ちの考え、抑止としての考えが持ち出されるが、それはどうなのだろうか。罪を償ってもらうことは死であろうか。冤罪の可能性もある。基本的に、国家が国民を殺す権利があるのだろうか。私は死刑に反対である。お前は、辛い経験をしたことがないからそんなことを言うのだと言われるかもしれないが、死刑は廃止すべきと考える。「最も重い刑を仮釈放のない終身刑とする」べきである。(JN)