『避難生活を思う。住民たちが力を合わせて物資・・・』

『避難生活を思う。住民たちが力を合わせて物資を配給する仕組みを作った』
 「天声人語」(朝日/16/4/19)は、1冊の本を紹介する。「『私に権限を下さい!』、著者の北浦さんは阪神大震災にてまとめ役を買って出た。全住民に行き渡るよう、こちらで在庫を管理させてほしいと。団結して物資の分配が進む一方、『食料を持って来い』と電話で求める人に手を焼いたこともあった。阪神に匹敵する揺れを経験した熊本でもきょう、本震から丸3日が経った。避難先の食料が、まだ十分でないと伝えられる。九州の被災地に多くの笑顔が戻るのはいつだろう。」 
 鯰の上にいる私たちは、鯰の上から脱出しない限り、揺れと付き合って行かねばならないのである。彼は気まぐれであり、私たちは鯰のご機嫌を予測する事が困難である。従って、私たちは揺れに対してどうするか、壊れたらどうするか、など災害に応じた対策を作って行かねばならない。私たち日本人は、被災してもルールを守る一方で、そのルールがないと、或いはそのルールで、二進も三進も行かなくなるのである。だから、食料があってもそれを食べることができないということが生じる。そうならないために、それぞれのところで、それぞれの状況に応じての対策を作りたい。避難生活がどうなるか、自分たちはどうすれば良いのか、それぞれに考えて行きたい。(JN)