『未来へと枝分かれしていくすべての道を生徒自らが断ち切らせるな』

『未来へと枝分かれしていくすべての道を生徒自らが断ち切らせるな』
 「人が大人になるにはいくつもの分かれ道を選びながら進んでいく。子どものころは見えなかった道、聞こえなかった声、それらを自ら吟味して選択を重ねる」と「余録」(毎日新聞/2016/3/13)。「大人への道に立ちふさがる迷路や袋小路には愚かしい過失や怠慢によってもたらされたものもある。そこで苦しむ少年少女はどうか声をあげてほしい。声を聞きつける元少年少女は必ずいるはずだ。」「筆洗」(東京新聞/2016/3/13)では松任谷由実さんの「卒業写真」から、「<あなたはわたしの青春そのもの>。そう教え子に言ってもらえた。生徒もまた幸せである。そう言える先生と出会えた。卒業おめでとう。どうか<青春そのもの>を抱えて飛び立っていただきたい。」
 私たちは、狭い世界から徐々に道を選択しながら世界を広げていく。その子供の内は、親や学校関係者がその導き責任者である。未来に希望を持たせて、卒業させたい。私たち大人の言葉で、命を落とさせるようなことが起きてはならない。子どもたちの「鑑」にならなくとも、「青春そのもの」にならなくとも良い。生き続ける力と、子供たちの目を広げさせ、遠くを見つめ前に向かって行く心を育みたい。(JN)