『そのうち当コラムも「筆者は人工知能氏に」と・・・』

『そのうち当コラムも「筆者は人工知能氏に」とお知らせする日が来るやも知れない』
 「囲碁の長い歴史の中で、もしかしたら一番というくらいの棋士」が人工知能(AI)との五番勝負で負け越し。「天声人語」(朝日/2016/3/14)は、「3連敗後にうなだれた姿が、同じ生身の人間としてはいささか切ない。仕事を奪われはしないか。我々を脅かさないか――。SFで人類の敵といえば、宇宙人か人工知能が頭に浮かぶ定番である。きのうの4局目で、ようやく李九段が一矢を報いた。届いたニュースにどこか安堵する自分がいる。あまり急ぐなよ、君。」と。
 人間は、習ったところでは石器の道具から始まり、今や、コンピュータという強力な道具を作り出した。道具は、人間が使って初めて使い物になっていた。この点、コンピュータはどうなのだろうか。今のところは、人間が指示を出して、その能力を発揮している。従って、指示する人間の能力次第で、コンピュータは良くも悪くもなる。しかし、今後、この指示すること人間が判断してしまうと、暴走してしまうのか。あるいは全てコンピュータが過ごしやすい環境を作ってくれるようになったら、人間はやることがなくなり、滅びていくのか。お互いに楽しめる関係になると良いのであろう。(JN)