『公平中立をめぐる空気』

『公平中立をめぐる空気』
 「8日と9日の国会では、高市総務相が、政治的な公平を欠いた場合の電波停止の可能性に言及した。」これについて、「天声人語」(朝日/2016/2/10)は、田英夫さんを思い出す。「風船を何百個も上げると、みんな同じ方向へ飛んでいくような風を、マスコミが作ってはいけない」と。
 どうしても勢いに流されてしまう。皆がそう思うなら、皆がそれが良いと言うなら、昼食は皆と同じにしよう。マイナーを嫌い、メジャーの中にいたい。成るべく皆と同じに。中立とか、敢えて反対意見を言うとか、考えず空気を読み流れて行く。それは、大衆だけでなく、マスコミまで一緒に流れてしまったり、或いは政府に物申すことができなくては、大勢翼賛となってしまうのか。(JN)